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能登半島地震被災地の支援活動第7弾2日目


2024年3月13日 (水)

AARジャパンと共同で開始した能登半島地震被災地の支援活動第7弾、後発チームが加わっての2日目レポート。

活動拠点の避難所には近隣の方から「使ってください」とご自身の家の畑でとれた新鮮なお野菜をご寄贈いただくことが結構あるのですが、今回第7弾の支援に入ってふと、「白菜のご寄贈がなくなったね」、とチームの料理長太郎さんと話していて気づきました。

2日目の今日は能登も少しずつ冬が終わりを告げてきたかな、と思える青空が時折見える晴れたお天気となりました、とはいってもまだまだ朝晩の冷え込みは冬のまま。

お昼はシーフードを加えたおうどんの提供でしたが昼食後に廊下ですれ違う被災された方々から口々に「温かいお昼で体もあったまりました」「具材が多くてうれしい」といった声掛けをいただき、とてもありがたかったです。

午後は買い出しチームと夕食準備のチームに分かれてスタートしました。

今回は高校を卒業したばかりの男子(あえて男子という呼称を使わせてください)2名(うち1名はすでにリピート参加)が春休みということで参加しており、調理室での下拵えも慣れない包丁を持ちながらも積極的にそして一生懸命手伝ってくれていてなんとも頼もしい助っ人です。

毎回お手伝いいただく精鋭美女チームも参加してくれたので夕食の準備がいとも簡単に終わってしまい、翌日のお昼に出すミネストローネの具材も準備できることに。

野菜をさらに細かく刻む作業のころには男子2名もすっかり包丁の扱いに慣れていて、感心しました。

この男子お二人が見た目の髪型が同じで留められない長さでなので、配膳時に髪が落ちないように配膳用のキャップをかぶるようお願いしたところ、いやな顔一つせずパッと装着。丸みを帯びたキャップのフォルムと、グリーンのピースのTシャツでマリオブラザーズならぬ、「ルイージ―ズだ」と楽しんでいてその順応性と楽しくボランティア参加している様子にチームも元気をもらっています。

夕食は事前予告で「カレー」だったのですが、先週の第6弾でカレーをお出ししたばかりであったので、変更して「野菜炒め」にしました。

1月の被災から3か月半が経とうとする中、新聞等でも書報じられている通り、いまだに1日3食、食事が届いていない避難生活を送っている方々の抵抗力の低下や体調不良が各避難所でおこなわれた健康調査の結果に数字で顕著に出ていました。その原因として特に言われているのが野菜や果物のビタミン・カリウムの摂取不足です。

冒頭書いたように、本来この地域も皆さま自宅に畑があって、季節ごとのお野菜を食事に取り入れていらしたはずが、全く異なった食生活をせざるを得ない状況です。

3か月以上、つまり1年の1/4以上を避難所の食生活で過ごされていることになり、数字にも表れることは容易に想像できます。

少しでも多くのお野菜を美味しく召し上がっていただけるように調理のプロ2名が工夫して作った野菜炒め、近隣在宅避難の方も含めて120食、お出ししました。

中には「カレーだと思って楽しみにしていたんだよ~」と残念がる方も少なからずいらしたことも事実です。長期にわたる支援、「次回以降にまたカレーのメニューをやりますね」とお約束しました。

さて、明日は避難所の小学校の卒業式です。

前日の今日は体育館を半分使って予行が行われており、子どもたちによる校歌が聞こえたり、卒業式のためのお花の設置やボードを準備する様子が見られました。3名の6年生が巣立つとのこと。

どうかこの被災した中にあっても子供たち、保護者の皆様が無事にそして厳かなお式を迎えられますよう、ピースプロジェクトチーム一同願っております。

昼食:シーフード入りうどん x 91食

夕食:野菜炒め、副菜2種、お味噌汁

・避難所Ax120食

・避難所Bx20食

   合計140食

協力、認定NPO法人AARジャパン