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2024.3.27

能登半島地震被災地の支援活動第8弾1日目(前編)

2024年3月27日 水曜日

AARジャパンと共同で開始した能登半島地震被害の支援活動第8陣最初日スタートしました。

昨日のうちに金沢に入り、炊き出しの材料を買い出しして、ここ珠洲市に入って備えましたが、実は活動メンバーが加藤と鰓呼吸チームの太郎さんの2人だけでスタートすると言う危機的状況でした。

そんな時、珠洲市のホームセンターで偶然出会ったTさんから電話があり、「東京から来てる若手男性がボランティアしたがってるけどピースさんの炊き出しでどう?」と渡りに船のお申し出をいただきました。

さっそく買い出し終えて珠洲市で合流しました。八王子出身、現在羽田空港近くに在住の26歳、R大卒の元気な若者でした。

で、ランチの『ミートソーススパゲッティ』の準備にかかったのですが、手配してあった『ミートソース』が何と“トマトソース”だったと言うチョンボが発覚‼️

急遽、近くのスーパーを駆けまわり、ひき肉を買い集めて『ミートソース』を作成、事なきを得ました。

ボランティアとして参加してもらってる『美女軍団』からはDさんが息子さんまで連れてきていただき、今日は人手が充分な状態です。

が、29日から美女軍団の2人がいなくなるそうで、またもや危機的状況になりそうです(汗)

そして何より驚いたのが、提供時間前から「何時からいただけますか?」や「在住避難ですけど炊き出しいただけますか?」と言う質問が多く、避難所近くで何人もがお待ちくださる状態に‼️

慌てずに『避難所の人数分』を先に確保してから行列してもらい必要数を提供しましたが、最近のランチでは最多の120食を提供する事が出来ました。

本日の

ランチメニュー;『ミートソーススパゲッティ』

・避難所Ax120食

提供させていただきました。

協力、認定NPO法人AARジャパン

2024.3.15

能登半島地震被災地の支援活動第7弾最終日

2024年3月15日 (金)

AARジャパンと共同で開始した能登半島地震被災地の支援活動第7弾、最終日終了いたしました。

昨日に続き、炊き出しテントが飛ぶのではではないか?というほどの朝から強風の避難所です。重りをつけていますのでテントは大丈夫でしたが、時折テーブルは持ち上がるほどでした。

本日のお昼は「ナポリタンそば」。

第7陣の昼食に他団体の方が提供した焼きそばが被ったため、急遽最終日のお昼を変更したメニューです。避難所の方々からも「ナポリなんとか、って何?楽しみだ」と尋ねられましたが、太麺で作ったナポリタン、チームもほぼ皆初めての体験。これが、意外にもモチモチしていて、かつ太麺なのでお箸で召し上がっていただける一品となりました。

ご寄贈品に「リンゴのコンポートがあるので是非ピースさんで使ってください」と避難所の管理をされているKさんより伺ったのでヨーグルトとミカンの缶詰も加えて「フルーツサラダ」としてお出ししました。時節柄、果物ミカンの季節が終わって、フルーツがあまり支援品として届いていないとのこと、女性が多い避難所ということもあり、とても喜んでいただけて何よりでした。

普段は昼食提供・調理器具の片付け等ひと段落したところで、チームも昼食をいただき、夕食準備まで少し時間があるため、小一時間ほどの休憩をとる時間があるのですが、今日は昼食提供チームと、精鋭美女チームを含む夕食先行準備チーム、在庫チェック、最終日作業担当に分かれて、合間に昼食をいただき、それぞれが並行して動きました。

というのも、拠点の小学校エリアの通常の給食が新年度にスタートするとのこと(なにより!!)、

私たちが使わせていただいている調理室の入口にあるエレベーターを使って学校給食担当の方がセンターから届いた給食を子どもたちが使っている3Fへ届けるのに活動時間も動線も被ってしまうことから、ピースは調理室の使用をやめて、支援物資が置かれていた空き教室へ移動することとしたので調理器具、器資材、調味料等のお引越し作業、活動最終日の一時撤収作業と盛りだくさん。

夕食先行チームは「親子丼」の野菜カットに続いて、大量の鶏肉に下味と着実に火を入れるために鉄板で香ばしく炒めてから肉が固くならないように直前にたれと玉ねぎを煮詰める、というひと手間をかけました。

親子丼の鶏肉に加えて入れたのが「油揚げ」。これは地元スーパーの社長さんから「地元の豆腐屋さんが再開して作っている油揚げがあるのですが、大手メーカーのものと比べるとお値段が少し高いけどどうしますか?」と聞かれて、迷いなく「地元産でお願いします」とオーダーしたものです。

ピースプロジェクトの支援活動において、「被災地でなるべくお金を使うこと」は金額としては少ないかもしれないけれども少しでも地元へ還元しよう、という理事長の一貫した想いでもあります。

そんな油揚げを丁寧に油抜き処理を済ませた後は、実は120人分の親子丼具材を作る際の「最後の難関」ともいえる、大量の卵(実に230個)をいかにトロトロに仕上げるかも課題です。料理長太郎さんによる素晴らしい手法によって(企業秘密にしたいくらい)半熟以上、でも卵のとろみが味の染みた鶏肉に絡んだピースきっての自信作になりうる、特上の親子丼が仕上がりました。

さらに美女精鋭チームのSさん、親子丼に添えるお新香を購入できなかったことを知り、在庫の切り干し大根を使って副菜の酢の物を仕上げてくださいました。これで栄養バランスも格段にアップ!!

さらにさらに久しぶりに子供たちがお手伝いに加わってくれて、とても楽しい提供の場となりました。

4日間の活動期間はあっという間に終了です。

第8弾は少し間をおいて体制を整えてからの3/27~3/30を予定しています。

昼食:ナポリタンそば、フルーツサラダ x 91食

夕食:親子丼、ネギとわかめの中華スープ

・避難所Ax125食

・避難所Bx20食

  合計145食

協力、認定NPO法人AARジャパン

2024.3.14

能登半島地震被災地の支援活動第7弾3日目

2024年3月14日 (木)

AARジャパンと共同で開始した能登半島地震被災地の支援活動第7弾、3日目レポート。

今日は風が強い、という表現では足りないほど、避難所の体育館が揺れるほどの強風でスタートしました。

地元スーパーに予約オーダーしていた昼食に予定していたサンドイッチのパンが納入されていない、という連絡が買い出し直前にあり、ちょっとしたハプニングがあったものの、チームの青カツさん、料理長太郎さんが初日の焼きそばを4日目に転用するアイデアを昨晩出してくれていたこともあり、差し代えたメニューのホットドッグを急遽提供することとなりました。

そんな中、小学校はついに卒業式を迎え、厳かに式は執り行われた様子でした。午後、校長先生にお話を伺ったところ、「昨日の予行練習の時までなかなかできなかったのに、今日の本番で初めて、全校生徒がこれまでで一番の成果を見せてくれたんですよ」と目を潤ませながらお話ししてくださいました。

事前に卒業式後は給食はなく、こどもたちも昼食が必要、とのことでしたので毎日の昼食提供数よりかなり多めにホットドックを用意していましたが、12時の提供前から列ができ、避難所で生活されている皆さん、そして小学校の子どもたちは昨日に続いて朝早くから準備したりとおなかがすいていた様子で、「おかわりの2本目、いいですか?」と遠慮がちに聞く子もいて、あっという間にホットドッグはなくなりました。温かいミネストローネも一緒にお出しして、お野菜補給。

卒業式後先発チームが帰京し、夕食の豚汁づくり。

精鋭美女チームのお手伝いで数種類の野菜があっという間にカットできました。本当にこのお手伝いは毎回頼りすぎてはいけないな、と思いつつ、結果頼りっぱなしです。

具だくさんの豚汁は久しぶりにピースの持つ大鍋ふた鍋分、仕上がりました。

強風がずっと吹き荒れた1日の最後に、温かいお食事をお出しして、3日目も終了しました。

昼食:ホットドッグ・ミネストローネx 120食

夕食:炊き込みご飯と豚汁

・避難所Ax120食

・避難所Bx20食

合計140食

協力、認定NPO法人AARジャパン

2024.3.13

能登半島地震被災地の支援活動第7弾2日目

2024年3月13日 (水)

AARジャパンと共同で開始した能登半島地震被災地の支援活動第7弾、後発チームが加わっての2日目レポート。

活動拠点の避難所には近隣の方から「使ってください」とご自身の家の畑でとれた新鮮なお野菜をご寄贈いただくことが結構あるのですが、今回第7弾の支援に入ってふと、「白菜のご寄贈がなくなったね」、とチームの料理長太郎さんと話していて気づきました。

2日目の今日は能登も少しずつ冬が終わりを告げてきたかな、と思える青空が時折見える晴れたお天気となりました、とはいってもまだまだ朝晩の冷え込みは冬のまま。

お昼はシーフードを加えたおうどんの提供でしたが昼食後に廊下ですれ違う被災された方々から口々に「温かいお昼で体もあったまりました」「具材が多くてうれしい」といった声掛けをいただき、とてもありがたかったです。

午後は買い出しチームと夕食準備のチームに分かれてスタートしました。

今回は高校を卒業したばかりの男子(あえて男子という呼称を使わせてください)2名(うち1名はすでにリピート参加)が春休みということで参加しており、調理室での下拵えも慣れない包丁を持ちながらも積極的にそして一生懸命手伝ってくれていてなんとも頼もしい助っ人です。

毎回お手伝いいただく精鋭美女チームも参加してくれたので夕食の準備がいとも簡単に終わってしまい、翌日のお昼に出すミネストローネの具材も準備できることに。

野菜をさらに細かく刻む作業のころには男子2名もすっかり包丁の扱いに慣れていて、感心しました。

この男子お二人が見た目の髪型が同じで留められない長さでなので、配膳時に髪が落ちないように配膳用のキャップをかぶるようお願いしたところ、いやな顔一つせずパッと装着。丸みを帯びたキャップのフォルムと、グリーンのピースのTシャツでマリオブラザーズならぬ、「ルイージ―ズだ」と楽しんでいてその順応性と楽しくボランティア参加している様子にチームも元気をもらっています。

夕食は事前予告で「カレー」だったのですが、先週の第6弾でカレーをお出ししたばかりであったので、変更して「野菜炒め」にしました。

1月の被災から3か月半が経とうとする中、新聞等でも書報じられている通り、いまだに1日3食、食事が届いていない避難生活を送っている方々の抵抗力の低下や体調不良が各避難所でおこなわれた健康調査の結果に数字で顕著に出ていました。その原因として特に言われているのが野菜や果物のビタミン・カリウムの摂取不足です。

冒頭書いたように、本来この地域も皆さま自宅に畑があって、季節ごとのお野菜を食事に取り入れていらしたはずが、全く異なった食生活をせざるを得ない状況です。

3か月以上、つまり1年の1/4以上を避難所の食生活で過ごされていることになり、数字にも表れることは容易に想像できます。

少しでも多くのお野菜を美味しく召し上がっていただけるように調理のプロ2名が工夫して作った野菜炒め、近隣在宅避難の方も含めて120食、お出ししました。

中には「カレーだと思って楽しみにしていたんだよ~」と残念がる方も少なからずいらしたことも事実です。長期にわたる支援、「次回以降にまたカレーのメニューをやりますね」とお約束しました。

さて、明日は避難所の小学校の卒業式です。

前日の今日は体育館を半分使って予行が行われており、子どもたちによる校歌が聞こえたり、卒業式のためのお花の設置やボードを準備する様子が見られました。3名の6年生が巣立つとのこと。

どうかこの被災した中にあっても子供たち、保護者の皆様が無事にそして厳かなお式を迎えられますよう、ピースプロジェクトチーム一同願っております。

昼食:シーフード入りうどん x 91食

夕食:野菜炒め、副菜2種、お味噌汁

・避難所Ax120食

・避難所Bx20食

   合計140食

協力、認定NPO法人AARジャパン

2024.3.12

能登半島地震被災地の支援活動第7弾1日目

2024年3月12日 火曜日

AARジャパンと共同で開始した能登半島地震被害の支援活動第7陣最初日無事終了しました。

今日から全12陣の後半戦がスタートです。

本来のスケジュールでは、本日の夕食から提供する事になっていましたが、昨日のうちに珠洲市の宿舎に入れたので、張り切って「ランチに焼きそばでも作ろう」と前日張り切って買い出しまでしていたのですが、確認したら他団体が急遽炊き出しに入って、更にめメニューも“焼きそば”と言うではありませんか⁉️

仕方ないので焼きそばの材料は他のメニューに了解します‼️

と言う事で、午前中時間が出来たので、津波被害が凄かった地域(寺家[ジケ]と宝立[ホウリュウ])を視察して来ました。

とても震災から2ヶ月経ったとは思えない状況です。

家の被害もそうですが、港には沈没した船が何隻も漂っていて漁業再開のハードルになっています。

本当に復興には時間がかかりそうだと改めて実感しました。

本日の夕食メニューですが、

『鶏モモ照り焼き弁当』です。

前回挑戦した時は鶏モモ肉が買えなかったので、今回は事前に予約したものを購入し、人数より多めに作りました。

副菜には今回初参加(メンバー加入したて)の伊藤さんが本職(飲食店経営)を活かして野菜の酢の物と和え物2品作ってくださいました。

彩り的にも良かったと思います。

本日はスタッフ3名と現地“美女軍団”3名での炊き出しでしたが、夕食だけと言う事もあり、割と手際良く作る事が出来ました。

配膳する前から在宅避難の方が並ぶ状況で「5時半開始ですよ」と声かけると「前に5時半に来たら何も残ってなかったから」とおっしゃってました。確かにそんな事もあったなと思い出しながらの配膳でした(今日は多めに作ったので大丈夫でした)。

本日の

夕食メニュー;『鶏モモ照り焼き弁当』

・避難所Ax120食

・避難所Bx30食

合計150食

提供させていただきました。

宿舎の照明が新しくなり、数も倍になりめちゃくちゃ明るくなりました。

明後日行われる『卒業式』の予行演習がありました。3人卒業して1人しか入学しないそうです、、、

小学校のグラウンドには仮設住宅がどんどん建設されています、、、、、

協力、認定NPO法人AARジャパン