スーダン訪問記

第6回 現地でのスケジュール-1


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AARの現地事務所のあるカポエタ(南スーダン、東エクアトリア州)はほぼ赤道の直下にあります。
当然、太陽は真東から真上に昇り、真西に沈みます。

電気、舗装されている道路、コンクリートのような近代的な建物も全くありません。
そんな中で現地の活動拠点は2007年12月に完成した「コンパウンド」と呼ばれる居住施設です。
大きく分けると仕事をこなすための事務所棟と生活するための居住棟に分かれます。
コンパウンドの広さは105×70メートル、ほぼサッカーグランドと同じ広さです。

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水は地下水を太陽電池で発生した電気でくみ上げて貯水タンクにためて給水します。
画像の給水塔には1キロリットルを貯めておくことができます。

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ソーラーパネルで発電し、給水塔のモーターをまかないます。赤道直下なのでパネルは真上を向いています。

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このパラボナアンテナでインターネットも使用可能です。昼間太陽がかげってしますと使えなくなってしまいます。

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テントで生活しました。中にはベッド、テーブル、トイレ、シャワーが完備していましたがシャワーは当然水だけ、夕方水圧が低くなると出なくなります。
夜にはゲッコ(やもり)が来訪し、鳥のような声で鳴いて目を覚ましてくれたりします。

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現地の事務所には3台のランドクルーザーが用意されています。そのうちの1台はUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)から提供されています。
当然、ガソリンスタンドはないので、ケニアに行った際に買いだめし給油します。

とまあ、何をするにも現地では何も調達できません。

後日談ですが、雨季に入ったコンパウンドに3メートルもある毒蛇”ブラックマンバ”が出現し、スタッフの一人が毒液を目に吐きかけられ、危うく失明するところだったそうです。私は見ていませんがサソリもいるらしいです。
株式会社イングラム
代表取締役 加藤勉
*次回に続く